今回は、ピアノの発表会の衣装選び【男の子】についてです。
前回、「ピアノの発表会の衣装選び【女の子】」についてご紹介しました。
女の子の衣装は「悩んだらドレス」という失敗しない選択肢があるのでいいですが、男の子は、どうでしょう?
もちろん、男の子にもございますのでご安心下さい。今回も、幼稚園から小学生くらいまでを対象にご紹介いたします。
衣装選びの前にピアノ発表会の規模や雰囲気を知る
前回もお話したのですが、はじめて発表会へ参加するときは、過去に開催された写真や動画を見せてもらうのがいいでしょう。
発表会の雰囲気は、お教室やクラスによって変わってきます。分かりやすい動画がありましたので、まずはこちらを比較してみましょう。
【動画①】
【動画②】
動画①は、楽器店の一部屋を利用しているようです。アットホームな雰囲気で楽しそうですね。
動画②は、いわゆるみなさまが想像されている「発表会」ではないでしょうか。プロによるコンサートも行われるような大きめホールで開催されているようです。
このように①と②では、洋服選びが変わると思いませんか? この事実を踏まえて、洋服選びのポイントについてご紹介します。
ピアノの発表会の衣装選び【男の子】
男子は、女子より悩みが少ないです。紫やオレンジのスーツを着る、みたいなこともありません。ポイントは、ネクタイと靴です。
フォーマルで日常でも使える着こなしが多く登場しますので、肩の力を抜いてお読みくださいね。
では早速ですが、男の子の衣装選びで失敗しないポイントです。それは、「型」をはずさないことです。
型とは、白シャツ+ネクタイ+ズボン+黒い靴です。
これを下記のように分解して、詳しく紹介していきます。
1.白いワイシャツ
2.ネクタイまたは蝶ネクタイ
3.ズボン
4.黒い靴
5.上級編:ベストやジャケット
1.白いワイシャツ
「白い」ワイシャツと色を指定しましたが、小学校の低学年までは自由にいきましょう。動画①のように黄色は元気なカラーですし、ブルーはオシャレ度が増しますよね。
しかし、高学年になってきたら、白がおススメです。
なぜなら、プロで活躍するソリスト(独奏者)は、概ね黒か白のシャツを着用しているからです。
ここで、二つの例を紹介します。
一つは、女優であり司会業で有名な黒柳徹子さんが、いつもたまねぎヘアーでいる理由をご存じでしょうか? 以前テレビで話されていたのですが、髪型を変えた直後からテレビ局に電話が殺到したことがあったそうです(時代は昭和、クレームは電話でした)。
かわいいとか似合っていないとかさまざまですが、番組に関することではなく、黒柳さんの髪型に関することだったそうです。黒柳さんは、「視聴者が番組に集中できなくなるのは違う」という理由から、同じ髪型をするようになったそうです。
ソリストも突拍子もない衣装を着ることで、観客が演奏に集中できなくなっては本末転倒ですよね。
もう一つは、今年の第18回ショパン国際ピアノコンクールでのことです。16年ぶりの入賞を果たした反田恭平さん(27)の吉報は記憶に新しいですが、彼のYシャツは白でしたね。
ちなみに黒は、世界中で演奏されているオーケストラや指揮者が、黒の燕尾服を着ることが定着していることに関係しています。ソロで演奏するときは白、オーケストラでは黒、または、その両方のようになっている印象です。
スタート時は「楽しい」が優先しますので、あまり深く考えなくてOKです。演奏技術がついてきたら、徐々に奏者として見られる意識をするといいでしょう。
袖の長さは、小学校の低学年くらいまでは、半そでがいいです。冬の発表会でも女の子はドレスですので、会場が寒いということはほとんどないと考えます。
寒さよりも演奏のしやすさを重視しましょう。肩の部分が動かしずらかったり、袖がピアノに干渉して演奏の妨げになることが問題です。
高学年生では、長袖が増えてきます。その場合は、袖を折るか7分丈を選ぶことをおススメします。
以上1つ目は、幼稚園から小学生低学年までは、家にあるシャツと半そで。高学年は白の7分袖ががおススメです、というお話でした。
自分から黒シャツが着たいとか要望が出てきたら、自分のブランディングが見えてきている証拠です。本人に任せて見守るのがいいでしょう。
2.ネクタイまたは蝶ネクタイ
続いて、首元です。「わざわざ、そんなかしこまって」っとおっしゃる方もいるかもしれませんが、ネクタイまたは蝶ネクタイは必須アイテムだと考えます。
動画①のアットホームな発表会でも、全員締めていますよね。
単純に、かわいいし、カッコいいと思いませんか?
また、先ほどの燕尾服ではないですが、正装は威儀を正すと感じています。クールビズとかノータイ主義者という方でも演奏家のマナーとして、ネクタイや蝶ネクタイをおススメします。
では、どんなのがいいのか? といいますと、ここは個性の見せどころです。悩んだら「キッズネクタイ ワンタッチ」で検索。無難なのはストライプやドット柄です。
お子さまにどれがいいか聞きながら、一緒に決めるといいでしょう。
少しオシャレなお母さんは、ネクタイから自作で蝶ネクタイを作るのもオリジナリティがあっておススメです。
「ネクタイから蝶ネクタイ リメイク」などで検索。写真や動画で見直したときに、衣装は一緒で特に気になりませんが、ネクタイは顔の一部という部分もありますので、毎年オシャレに決めていきたいアイテムです。
以上2つ目は、ネクタイや蝶ネクタイは必須アイテムで、お子様と一緒にテンションあがるモノを用意しましょう、というお話でした。
3.ズボン
続いては、ズボンです。①のシャツと同じように、幼稚園児から小学生低学年までは、半ズボンが主流です。もちろん、長ズボンでもOKです。ただ、半ズボンでサスペンダースタイルは、大人になってあまりできないので、幼少時代の特権だと感じます。
小学生高学年になると、長ズボンの方が増えてきます。
ウエストがぶかぶかしたり、裾がペダル操作に支障をきたすようなことがなければ、問題ありません。
黒、グレーなどのフォーマル色を基調に、発表会以外でも使えるように選ぶといいでしょう。
以上3つ目は、幼稚園から小学生低学年までは、半ズボン+サスペンダー。高学年では、長ズボンがおススメです、というお話でした。
4.黒い靴
「失敗しない衣装選び」最大のポイントが、こちらの「靴」です。
幼稚園から小学生低学年までは、運動靴でもOKです。ただし、できれば黒がいいかなと思います。
高学年は、革靴が一つあると便利です。ズボンと同じように、フォーマルな靴はどこでも使えるので1足あると便利です。ただし、成長期ですぐにサイズ変更することを加味すると、あまり高価なものでなくていいでしょう。
「黒」を推奨するのは、「フォーマル」を意識しています。
「オシャレは足元から」の通り、靴がビシッと決まっているだけで、全体がオシャレにフォーマルな印象を与えてくれますよね。
以上4つ目は、黒い靴でフォーマル感を演出しましょう、というお話でした。
5.上級編:ベストやジャケット
最後に、応用編をご紹介します。
冒頭で説明した通り、型からはみ出さなければ失敗はしません。型とは、白シャツ+ネクタイ+ズボン+黒い靴です。
とはいえ、毎年ネクタイが変わるだけというのも飽きますよね(笑) または、他の生徒さんより一歩先のオシャレを演出したい男の子には、このアイテムがおススメです。
①ベスト
発表会は、春と秋に開催されることが多いので、シャツにベストは、相性が抜群です。さらに、袖がないことで演奏の妨げになりません。
デザインやフォルムで印象が変わるので、他の生徒さんとかぶることもないでしょう。「何か一味加えたい」というお母さんにはおススメです。
②ジャケット
こちらは、高学年になると自然に羽織るようになるので、小さいうちから着るのはもったいないかな~と思います。
とはいえ、子供のスーツにキュンとなるお母さんがいるのも事実です。繰り返しになりますが、肩と袖口に注意して、演奏の邪魔にならなければOKです。
ということで、最後5つ目は、ベストやジャケットで他の生徒さんと差をつける、というお話でした。
以上、男の子のピアノ発表会の衣装選びについてお話しました。
ピアノの発表会の衣装選び【男の子】まとめ
それでは、最後にまとめます。
ピアノの発表会の衣装選びで男の子の失敗しないスタイルは、【白シャツ+ネクタイ+ズボン+黒い靴】です。
1.白いワイシャツ
袖は、ピアノに触れないように。
2.ネクタイまたは蝶ネクタイ
お子さまと一緒に選んで個性を出して。
3.ズボン
幼稚園から小学生低学年までは、半ズボンとサスペンダー。高学年は長ズボン。
4.黒い靴
黒でフォーマル感を
5.上級編:ベストやジャケット
他の生徒さんとかぶらずオシャレに演出する
本番前には、女の子と同じように発表会の衣装を着て靴も履いて練習しましょう。気になるところがなければ、OKです。
発表会は、生徒さんみんなで作る舞台です。参加するメンバーで雰囲気が変わってきますので、練習も本番も楽しんでくださいね。
練習してきたことが本番で上手にいくという成功体験は、大人にとって大きな糧となります。
お母さんやお父さんも準備の段階から、一緒に楽しんでくださいね!
金沢区の金沢八景、金沢文庫、六浦の近く
横須賀市の追浜、京急田浦の近くにある、かなでのわ音楽教室です。
ピアノとヴァイオリンのレッスンをしています。
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