こんにちは。ヴァイオリン講師の早川乃里子です。
ヴァイオリン歴20年以上、これまでに指導させていただいた生徒さんは、60名以上の講師が
ヴァイオリンを習うメリットとデメリットについてご紹介いたします。
今回は、ヴァイオリンを習うメリット5つとデメリット2つをご紹介いたします。
趣味でも向き不向きというものがありますよね。
趣味の分野も多種多様ですが、たくさんありすぎて
「自分にはどんな趣味が合っているんだろう?」と選択肢が多いと選ぶのも大変ですよね。
まずは、「やってみよう!」と思い切って初めて見るのも良いかと思いますが、
なかなか前に踏み出せない・・・とか
メリットとデメリットで比較して考えたい・・・
という慎重派の方には、役立つ記事になりますので最後までご覧ください。
まずは、ヴァイオリンを習うデメリットからご紹介していきます。
ヴァイオリンを習うデメリット①
練習が負担に感じてしまう場合がある
ヴァイオリンという楽器は、感覚で覚えていく要素がとても多い楽器です。
なので、練習をしないと感覚を忘れて振り出しに戻ってしまいます。
塾や他の習い事と並行して、ヴァイオリンを習う場合は、本人よりも親御さんの根気と努力が欠かせません。
毎日の声がけが大変・・・とか
練習をしないからイライラする・・・
ということで、親子喧嘩になり、辞めてしまうケースは少なくありません。
なので、練習に負担がかからないかどうか?まずは、考えてみることをオススメいたします。
私がいつも、生徒さんに練習の習慣が身に付く方法として提案しているのは、
楽器ケースを生活動線に置くなどして、毎日楽器に触れる工夫する
ということです。
楽器ケースを上るだけでも良い!
5分弾くだけでもOK!
というふうに、目標を設定して少しずつ練習する時間を増やしていけると良いですね。
以上が、ヴァイオリンを習うデメリット1つ目、「楽器の練習が負担に感じてしまう」でした。
ヴァイオリンを習うデメリット②
習い始めるのにお金がかかる
ヴァイオリンを習い始めるにあたって、準備するものが2つあります。
準備するもの①楽譜
習い始めに準備をするもの1つ目は、楽譜です。
水泳、体操、バレエなどの習い事は、楽譜(教本)を用意することは、ないかと思いますが、
楽器の習い事は、教本の準備が必要になります。
ヴァイオリンの教本は、教室によって使用教材が違いますが、
当教室の場合は
<基礎を身につけるための教本>
・小野アンナ
・セブシック
各々、1,000〜2,000円程度です。
<演奏曲>
・篠崎のヴァイオリン教本
・鈴木メソード
だいたい、2,000〜4,000円程度です。
ピアノの教本に比べると若干高い傾向があります。
ヴァイオリンを始める年齢によって上記では紹介していない教本を使用する場合もあります。
準備するもの②ヴァイオリン
2つ目は、ヴァイオリンです。
習うにあたって、自分の楽器を準備する必要があります。
楽器の値段は、ピンキリですが、初心者の方であれば、2〜3万円程度の楽器からのスタートで十分です。
身長や腕の長さに応じて、楽器のサイズも変わってくるので、お子さんの成長に合わせて都度、楽器の購入が必要になります。
ですので、ヴァイオリンを習い始めるにあたって、準備するものは
楽譜と楽器で最低でも合わせて3〜4万円はかかると思っておくのが良いかと思います。
以上が、ヴァイオリンを習うデメリットの2つ目、「習い始めにお金がかかること」でした。
では、ここから、ヴァイオリンを習うメリットを紹介していきたいと思います。
ヴァイオリンを習うメリットは、5つあります。
ヴァイオリンを習うメリット①
集中力が上がる
ヴァイオリンを演奏するときは、「目」「左手」「右手」を同時に別々の動きで動かす必要があります。
目は、楽譜を見る。
左手は、音程をつくる。
右手は、音色をつくる。
このように、ヴァイオリンは、それぞれ違う役割を担って演奏しています。
ですので、「集中」していなければ、演奏することはできないですよね。
落ちつきがない・・・
集中力がない・・・
というお子さんも、ヴァイオリンを演奏するときは、ジッと真剣にヴァイオリンに向き合っています。
演奏することを習慣化することで、次第に集中力が育っていきます。
ヴァイオリンを習うメリット②
自信がつく
ヴァイオリンは、ピアノと比べると難しい楽器になります。
なぜかというと、その理由は大きく3つあります。
1つ目は、姿勢です。
ヴァイオリンを構える姿勢というのは、日常生活の中ではしない姿勢なのが
画像を見てお分かりいただけるかと思います。
音を出す前に、
まず楽器を構える姿勢を正しくしなければ音をきれいに出すことはできません。
音を出す前から、ヴァイオリンはハードルが高いですね・・・
2つ目は、音程です。
ヴァイオリンは、左手を使って音程を作っていきます。
どういうことかというと、ギターのようにフレットがついていないので
指を抑える場所というのが記されていません。
なので、
自分の指の感覚で音程をつくっていくことになります。
これは、左手のトレーニングを重ねることによって、正しい音程をつくることができるようになっていきます。
3つ目は、音色です。
ヴァイオリンは、右手で弓を持って、音色を変化させて演奏させます。
力の加え方で、音の響きが変わったり、弓の毛の量を増やしたり減らしたりしても、
音が力強くなったり、柔らかくなったりして、音色の幅はものすごく沢山あります。
このような感じで、ヴァイオリンを演奏するのは、他の楽器と比べると難しいです。
なので、
ヴァイオリンが弾けたときの喜びや感動は大きく、
「自分はヴァイオリンが弾けてすごい!」と周りからも言われることも多くなり、自信がついていきます。
ヴァイオリンを習うメリット③
継続力が身に付く
ヴァイオリンは、勉強と同じで毎日の練習が欠かせません。
なぜ毎日、練習していないといけないのかというと、指の感覚が鈍ってしまうからです。
毎日5分でも良いので、毎日ヴァイオリンに触れる習慣をつけるようにしましょう。
そうすることで、「継続力」が身に付いていきます。
「継続は力なり」という言葉があるように、継続をすることで、ヴァイオリンも上達していき、演奏する楽しさがわかってくるのではないでしょうか。
ヴァイオリンを習うメリット④
感性が豊かになる
これは、楽器を習うことに共通していることになりますが、
どんな音色で演奏したいのか?
そんなイメージで演奏したいのか?
というように、
曲を演奏するというのは、作品づくりと同じなので、
個性を曲に載せて演奏することが大切になってきます。