今回は、1994年公開の名作、映画「ピアノ・レッスン」についてご紹介します。
R15指定なので、大人向けの映画となりますが、ピアノ映画としては歴史に残る作品の一つと言えるでしょう。
あらすじ
(出典:Filmarks)
舞台は、19世紀のニュージーランド。話すことのできない主人公エイダ。娘フローラを連れて写真結婚した結婚相手のスチュアートが住むニュージーランドへ引っ越す。浜辺へ荷物とピアノが運ばれたが、獣道の奥にある自宅までピアノが重くて運べない。そのまま、浜辺へ取り残されてしまう。
エイダは、民族と交渉する地元民のリーダー ベインズにお願いして浜辺へ連れて行ってもらい、それから毎日浜辺でピアノを弾くようになる。その姿を見たベインズが自分の土地と引き換えにピアノを自宅に置いて、エイダから「ピアノ・レッスン」を受けるように依頼する。そのまま二人が禁断の恋へ落ちていくという、恋愛ストーリー。
情熱的なシーンや残虐的なシーンやがあるために、見るときは要注意ですが、ピアノで心を表現するエイダのピアノ、マイケル・ナイマンの世界観にも大注目です。
アカデミー賞などの賞を総なめ
監督は、ジェーン・カンピオン。今映画の舞台となった ニュージーランド出身の女性監督です。2021年には、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で、2度目の「監督賞」がノミネートされました。女性監督としては、アカデミー賞史上初となる偉業だそうです。
作曲家は、マイケル・ナイマン。ロンドンに生まれた彼は、音楽学者や音楽評論家として活動されていました。1982年頃より、映画音楽の作曲家としてスタートされたようです。
マイケル・ナイマンは、同映画で音楽作曲家として、一躍有名になったそうです。
アカデミー賞では、「主演女優賞」「助演女優賞」「脚本賞」を受賞し、カンヌ国際映画祭、セザール賞など多くの賞を受賞しました。中でも、オーストラリア映画協会賞では、「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「主演男優賞」「作曲賞」「音響賞」など11賞を受賞するほど、高い評価を受けました。
また、裏話を一つ。主人公エイダ役は、別のキャスティングがされていたそうですが、脚本に惚れ込みピアノも弾けるホリー・ハンターが猛アタックして、役を獲得されたのだとか。
手話やピアノ演奏、言葉のない演技からも、目が離せません。
フィギアスケートでたびたび使われている
(出典:Amazon)
曲を聴くと「あぁ~、聴いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。そんな方は、もしかしたら、フィギアスケートで聴いているかもしれません。
アメリカ選手のジェイソン・ブラウン、日本人選手の羽生結弦選手や坂本香織選手などが使っています。
「楽しみを希う心」で検索してみてください。
余談ですが、このタイトルの「希う」。「こいねがう」と読み、「強く願い望む・切に望む」という意味があるそうです。すばらしい意訳ですよね。
機会があれば、フィギアスケーの使用曲も合わせて触れてみてください。
以上今回は、映画「ピアノ・レッスン」 についてご紹介しました。
ピアノに関する映画は、他にもたくさんありますので、またご紹介できたらと思います。
YouTubeでも多くの方が演奏していますし、ぷりんと楽譜「ピアノ楽譜」さんにも楽譜が公開されていますので、興味のある方はぜひトライしてみてください。
金沢区の金沢八景、金沢文庫、六浦の近く
横須賀市の追浜、京急田浦の近くにある、かなでのわ音楽教室です。
ピアノとヴァイオリンのレッスンをしています。
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