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こんにちは。横浜市金沢区と横須賀の境にあるピアノとヴァイオリンのレッスンをしている音楽教室です。
ピアノ歴20年以上の講師が、ピアノの備品について解説します。
・ピアノの購入を考えている方
・ピアノを始めたばかりの方
は、必見の内容になります。
ご自宅で自分の楽器を演奏するというのは夢がありますよね。
だからこそ、必要な備品についても知って大切に使い続けたいですね。
ピアノの備品は、疎かになりがちですが、ピアノをより良い演奏にしていくためにも、大切な要素となってきます
ので、
ピアノの備品について、何を買えば良いのか困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ピアノ椅子
ピアノ椅子は、ピアノを弾く際にとても重大な役割を果たします。
ここでは、オーソドックスな2種類を紹介します。
①ピアノベンチ型
<特徴>
高さ調整は無段階式。
左右についているネジをクルクルと回して高さを調整できます。
コンサートではこのタイプが多いです。

②ピアノ背もたれ付き
<特徴>
段階的に高さ調整が可能。
目視で調整ができます。
ピアノ教室でのレッスン、学校、コンクールなど、頻繁に高さ調整が必要な場面に多いです。

楽器店でピアノを購入する場合はベンチ型を勧められることが多いかもしれません。
ベンチ型は、座面が比較的柔らかく、背もたれがないというのは視覚的に場所を取らないため、インテリア的観点からも選ばれやすいポイントだと思います。
一方で、ご家庭内でピアノを弾く人が複数いる場合は背もたれ付きをお勧めしたいです。
私自身、初めてピアノを購入した際はベンチ型を使っていました。
妹もピアノを弾くため、自分が練習する時には感覚で椅子をその都度調整していましたが、子供だったこともあり、頻繁に高さが変わるので多少ストレスに感じていました。
「正しいピアノ椅子の高さ」を目視で把握できるというのは、ピアノの上達において大きな助けになると思います。
♪ワンポイントアドバイス
「正しいピアノ椅子の高さ」とは?
正直なところ、私は音楽大学に入学するまでよく分からずにいました。
曲によって、体重を上からかけたい時は高めにしていましたし、先生に注意されて低くした事もあります。
私のお勧めは、「肩」と「肘」の位置で決める事です。
肩をストンと落とし、鍵盤に手を置いたとき、肘の位置が鍵盤より少し上になる椅子の高さが良いです。
同じ身長でも、腕の長さは意外とバラバラだったりするのです。
私は二の腕が身長に対して長めなので、コンクールで同じ身長の子と同じ椅子の高さに合わせたらとても弾きづらかった経験があります。
普段から椅子の高さを気にして練習する大切さを痛感しました…。
ピアノカバー
こちらもピアノを購入すると付属品として必ず付いてくるかと思います。ピアノカバーも、ピアノにとって実はとても大事な存在です。
内側が赤く、表面が黒い生地のピアノカバーが王道かと思いますが、レース生地のものやデザイン性に優れたピアノカバーもあります。

①ピアノを守る
「カバー」というくらいなので、
繊細なピアノを埃や傷から守る役割を果たします。
黒いピアノの表面には、意外とちょっとした事で傷が付きやすいです。
音質に影響はありませんが、修理はなかなか簡単にできるものではありません。
大切にされるピアノは良い音が出るようになるものです。
②防音効果
多少ではありますが、剥き出しの状態で演奏するよりも音を抑える効果はあるようです。
私は住宅街に住んでおり、周りの住人の方には了承を得ていますがやはりピアノの音が迷惑にならないか心配です。
しっかり防音対策を行なった上で、さらにピアノカバーは必須。
もう一枚厚めの布を被せて練習しています。音量は多少抑えることが出来ます。
そんな心強いピアノカバーにも注意点があります。
それは、湿気です。
ピアノを置くお部屋の湿度管理は徹底していただきたいのですが、ピアノカバーを定期的に外し、内側の湿気を取り除いてあげてください。
♪ワンポイントアドバイス
湿度の管理といっても具体的に何をすれば良い?
私が長年お世話になっている、調律師さんから聞いたアドバイスをお教えします。
ピアノを置くお部屋の広さや用途によりますが、「乾燥機」を置くととても良いです。
グランドピアノの場合、向かって右側の窪んでいる部分を背にして、乾燥機を置くのが良いみたいです。
また、ピアノの置いてある部屋で寝る場合は要注意です。
人が寝ている間にかく汗で、ピアノが錆びてしまう、ということが実際にあるそうなのです。普通に生活していて、いかに湿気が身近にあるか実感させられますね。
ピアノ足台、補助ペダル
足台と補助ペダルが必要になるのは、椅子に座った際に地に足が届かない場合です。レッスンや発表会では、足台は必ず用意されていると思います。

先ほど紹介した通り、椅子の高さは腕、肘の高さを目安に調節します。足が届くかどうかはたいして重要ではないのです。
ただ、演奏する際に重心を支える役割は腰であり、そのために足は地についてしっかり身体を支える必要があります。身長の小さなお子さまで、難しい曲を演奏する場合にはぜひ日頃の練習から足台があればとても良いと思います。
ですが、基礎を学ぼうとする身体が小さなうちは、ご家庭の練習用にはなくても問題はありませんし、その事が演奏技術を習得する上で弊害になるということもありません。
補助ペダルについては、ペダルを使用する曲を学ぶ際には必要になります。こちらは、ペダルに接続する足台、というところでしょうか。

個人差はありますが、ペダル使用曲を学ぶのは小学校中学年からが多いかと思われます。
成長の速度によりますが、ほとんどのお子さまはペダルに足が届かないため、普段の練習時から補助ペダルを使用していただくことになります。
ですので、はじめから購入する必要はありません。
以上、ピアノの備品の役割とおすすめの備品について紹介しました。
ピアノを演奏するための手助けとなれば嬉しいです。

横浜市金沢区と横須賀の境にある「かなでのわ音楽教室」です。
金沢区の金沢八景、金沢文庫、六浦の近く
横須賀の追浜、京急田浦の近く
<ピアノクラス>
<ヴァイオリンクラス>
