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こんにちは。
金沢八景と追浜の境にある「かなでのわ音楽教室」です。
ピアノ歴20年以上のピアノ講師がピアノの種類についてお伝えいたします。
今回は、ピアノの種類にはどんなものがあるのか?
また、それぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。
・これから、ピアノを習おうと考えている人
・ピアノをグレードアップしようと思っている人
・種類が色々あって何を選んだら良いのか、わからない人
高い買い物ですから、メリットとデメリットと比較して慎重に選びたいですよね。
きっと、あなたに合う楽器を選ぶことができるかと思いますので、ぜひ最後までお読みください。
ピアノの種類
ピアノには大きく分けて3つの種類があります。
電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノ、です。
では、それぞれの楽器、どのようなメリット・デメリットがあるのかをみていきたいと思います。
電子ピアノのメリット
①音を気にせずに練習できる
消音機能があったり、ヘッドフォンをつけて練習することができるので、
夜遅くの練習も気兼ねなくすることができます。
②部屋のスペースを取らない
88鍵盤あってもコンパクトに造られているので、横幅もスペースをとらず、設置場所には困りません。
③安値
アップライトピアノやグランドピアノと比較すると、断然安いです。
電子ピアノであれば、安いもので5万円ほどで購入ができるので、購入のハードルは低くなります。
④持ち運びが便利
電子ピアノは、大人2人で持ち上げられる重量なので持ち運びが便利です。
また、分解できるものもあるので、コンパクトにして1人での持ち運びが可能なものもあります。
ですので、引越しや室内移動も比較的簡単にすることができます。
⑤調律の手入れがいらない
電子ピアノは、機械なので音が狂うことがありません。
温度、湿度関係なく音程は維持されますので、調律の手間は必要ありません。
調律の費用がかからないので、定期的にメンテナンスも必要ありません。
電子ピアノのデメリット
①鍵盤のタッチがアップライトやグランドと違う
発表会などの人前で演奏する場合は、基本的にはグランドピアノで演奏することが多くなります。
ですので、普段の練習で電子ピアノを使っていると、指の感覚(鍵盤の重さ)が違うので、演奏をする際に戸惑ってしまうことがある。
②表現力を養う上では不利となる
電子ピアノは、機械音なので自分の出したい音などコントロールがうまくできないです。
細かいニュアンスの表現は、電子ピアノで奏でることは不可能なので、表現力を養う上では不利となってしまします。
③家電と同じなので、10年くらいが寿命
名前の通り「電子ピアノ」なので電化製品と同じ部類になります。
電化製品は、使用すると劣化するように、電子ピアノも劣化していきます。
例えば、よく使う鍵盤などは、鍵盤を押しても音が鳴らなくなったり、音量調節機能が壊れたり等です。
なので寿命は、せいぜい10年くらいと見ておくのが良いでしょう。
アップライトピアノのメリット
①本物のピアノでありながら比較的安価で手に入る
音が鳴る仕組みなどは、グランドピアノとほぼ変わらないので、費用を押さえたいけど、
なるべく本来のピアノの音を奏でたいという方にはオススメです。
②ランニングコストが良い
ピアノを長く趣味で続けるなら、アップライトを購入した方が安上がりになります。
電子ピアノは、少なくとも10年に1度は買い替えが必要になってきますが、
アップライトピアノは、一度購入すれば長く使用できる楽器です。
③意外と場所を取らない
アップライトピアノは、写真の通り縦長になっています。
ですので、
壁に背を向けて設置することで、場所をとらずに置くことができます。
アップライトピアノのデメリット
①コストが定期的にかかる
メンテナンスや調律が必要なので、定期的にお金がかかります。
メンテナンス頻度の理想は、半年に1回の調律です。
調律費用は、平均1万〜1万5千円になります。長期間、調律をしてないと加算料金を取られる場合もありますので、チェックが必要です。
②移動が大変
引っ越しや室内での移動の際は、
ピアノ専門の運搬会社にお願いする必要があります。
ですので、運搬に費用がかかってしまします。
移動の費用は、引越しの距離や階数などによって料金は変動します。
移動距離が短く1階から1階に移動する場合が一番安く済みます。
③鍵盤が浅い
グランドピアノに比べて、若干鍵盤が浅くなっています。
ですので、迫力のある音が出しづらく、
身体に負荷がかかってしまう場合があるので、弾き方には注意が必要です。
激しい曲など迫力のある曲を弾く場合は、指を壊してしまう恐れがあるので気をつけましょう。
グランドピアノのメリット
①音のコントロールがしやすい
アップライトより鍵盤が深いので、音のコントロールがしやすいです。
自分が出したい音を追求することで、楽器が答えてくれる感覚です。
独自の個性を音で表現できるのは、グランドピアノならではです。
②長時間練習をする人には向いている
グランドピアノは、身体や指に負担をかけずに、長時間練習をすることができます。
なので、
ショパンのエチュードくらいのレベルの方は、グランドピアノがオススメです。
③同じスケールのある楽器で演奏できる
発表会やコンサートホールなどで演奏する楽器は、ほとんどがグランドピアノです。
ですので、練習する楽器と本番の楽器が同じタッチであることは極めて重要です。
本番でも自身の力が存分に発揮されやすいでしょう。
グランドピアノのデメリット
①楽器が高い
グランドピアノにも種類はいろいろありますが、やはり安いものでも、中古で100万〜になるようです。
100万円単位で費用がかかるものなので、慎重に選ぶ必要があります。
②置き場所に困る
グランドピアノは、とにかくスペースを取ります。
8畳くらいの部屋に置くと、半分くらいはグランドピアノで埋まってしまう感じです。
ある程度の部屋の広さが必要になってきます。
③移動が大変
戸建てであれば比較的問題なく運搬ができるかと思います。
ですが、
マンションはエレベーターがあるかないか、窓の周りに障害物はないかどうか確認が必要です。