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こんにちは!
金沢区と横須賀エリアにある、ピアノとヴァイオリンのレッスンをしている「かなでのわ音楽教室」です。
今回は、「ピアノは楽譜が読めないとダメな理由」についてお話ししたいと思います。
ピアノ講師をしているとよく聞かれる質問があります。
それは、
「ピアノを演奏するのに、楽譜は読めないとダメですか?」
「楽譜がなくても耳で聴いて弾けるから読まなくても良いですか?」
と言う内容の質問です。
結論から言うと、「楽譜は読めなくてもピアノは弾けます」
では、楽譜は何の為にあるのでしょうか?
それをご説明していきたいと思います。
よくある質問に当てはまる方は、この記事を読むことで楽譜を読めるようになろう!と思っていただけたら嬉しいです。
ピアノ楽譜は「地図」
私はピアノの楽譜を地図だと考えています。
目的地に辿り着くために必要なものです。
行きたい場所がある時、方向感覚が優れる勘が鋭い人は、地図を見なくても辿り着けると思います。
でも、道路にはたくさんのルールがあり、通れない道があったり交通規制がかかっていたり、危険な道がある事を教えてくれる、標識があります。
標識の意味を理解する事で、安全に確実に目的地へ導いてくれるのが「地図」です。
これは、音楽も同じです。
音楽、特にクラシックには沢山のルールがあります。
楽譜に書かれている情報には、道路の標識のようなものもありますし、時には作曲家の心情や作曲の意図を示すものまであります。
耳コピをして、あるいは見様見真似でピアノは簡単に弾けますが、「地図」を読める人に比べたら、目的地に安全に辿り着くのは困難ですし、かえって遠回りでしょう。
どうやって楽譜を読めるようになる?
まず知って頂きたいのですが、地図を読むのが苦手な人がいるように、楽譜を読み取るのが苦手な人は音大生でも大勢います。レッスンに通っているのになかなか譜読みが上達しない、そんな人も焦らなくて大丈夫です。
なぜなら、ピアノの上達には大きく2種類の能力が関わっているからです。
ピアノの楽譜がなかなか読めるようにならない子どもは、
譜読みが苦手な代わりに耳がとても発達しているかもしれません。
反対に楽譜を読むのが上手な子どもは、
楽譜を読むのに苦労しない為に耳で音を聞き取る能力が鈍いかもしないのです。
ピアノを習い始めの頃は、このどちらかに能力が偏る事が多いです。
どちらも楽器の上達には欠かせません。同じくらい重要です。
一つ言えることは、譜読みは努力でいくらでも補えます。
理論に基づいており、世界中の誰もが読める地図だからです。
耳の発達は、5歳を過ぎると残念ながら衰えていくのが必然です。
これを努力で補うのは、楽譜を読めるようになる事の何倍も時間がかかると思います。
もし現在、ピアノを習おうとしていて、または習い始めで譜読みに苦労している方がいたら、安心してください。
すぐには読めるようにならなくても、繰り返し耳をよく使い、目で楽譜を追う癖をつけましょう。
耳コピや、先生の弾きマネで身につけるより、自分で楽譜を読み取れるようになればレパートリーがうんと広がります。
地図があるのに使わず歩くなんて、勿体ありません。さらに作曲家の気持ちも読み取ることが出来れば、音楽の面白みが一気に広がるはずです。
少しでも、楽譜を読むことの魅力が伝われば幸いです。
金沢区の金沢八景、金沢文庫、六浦の近く
横須賀市の追浜、京急田浦の近くにある、かなでのわ音楽教室です。
ピアノとヴァイオリンのレッスンをしています。
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